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娘がパソコンを使いたいということで、古いノートPCを会社からもらってきた。
約10年前のデルのPCで、ものすごく古くOSはWindows XPです。こんなPC本当に使えるんだろうかと半信半疑で、ま、なんとかなるだろうと。。。そんな軽い気持ちで持って帰ってきました。
でも、ネットには繋がるんだけど、もはやほとんどのウェブページが開かないあり様。
最近は、セキュリティが強化され、ウェブページもほぼ全てhttps://になっていてページが暗号化されているから、暗号化ページに非対応のWindows XPのブラウザだと開けないんです。
ならば、最新のOSをインストールすればいいんじゃね?って思いますよね。
でも、このPCのサポートは、Window7まででサポート終了していて、Windows10のドライバーの類は全くなしの状態です。
嫁さんには、「は〜〜〜。。。また、ゴミをもらってきて。。。」とため息をつかれてしまいました。
今回は、そんなデルの古〜〜いノートPCにWindows10をインストールして、まだまだ働いてもらおうという計画です。
結果は、以前の古くて、遅い、さらに超重量級のノートPCが、ものすごく速やいPCに生まれ変わりましたよ!
あなたのPCもチョッパヤのPCになるかもしれません。デルのPCを持っている人は是非参考にしてください。
悪戦苦闘した一部始終をここに記します。
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リストアするノートPCは、デル Latitude E6500

Latitude E6500
今回、会社からもらってきたノートPCは、10年前のデルLatitude E6500というモデルです。仕事ではもう使い物にならないお荷物PCです。
動かすアプリケーション全てもっさりで、事あるごとに砂時計がまわり動作が遅い、そんなパソコンです。
でも、プロセッサとかは、まだまだ現役でいける性能だと思うんだけどな〜〜
スペックは、こんな感じ。。。
機種 | DELL Latitude E6500 |
---|---|
OS | Microsoft Windows XP Professional |
プロセッサ | Intel Core2Duo T9600 2.8GHz 6MB L2キャッシュ |
グラフィックス | NVIDIA Quadro NVS 160M 256MB DDR3 |
ディスプレイ | 15.4インチ |
メモリ | 2GB P2-6400 DDR2 800MHz |
プライマリストレージ | 250GB HDD |
イーサーネット | 10/100/1000ギガビットイーサネット |
セキュリティ | スマートカードリーダー |
寸法・重量 | 2.34kg 358x257x27.4-33.3 |
Windows10ドライバのダウンロード
デルサポートページでは、Windows10はサポートされておらず、Windows7までで終了です。
はい、詰んだ〜。。。
普通、デルでは再インストールができるようにデルのサポートページから対応するWindowsバージョンのイメージをダウンロードできるんです。それが、E6500はWindows10のサポートはされておらず、OSのイメージどころか、そのドライバさえもダウンロードできない状態です。
もう、Windows10の通常パッケージ版をインストールしてみるしかない!
デルでは、正式にWindows10にはサポートしていないので、あとはガチでWindows10の通常パッケージ版をインストールして試してみるしかないんです。
でも、デルが正式にサポートしていないのに、Windowsの標準ドライバーだとほとんど認識されないんじゃないかと。でも、それっきゃ方法はありません。
で、アマゾンでWindows10っていくらするのかな?って調べてみました。
ついこの前(2、3年前ですが)までは、無料でアップグレードキャンペーンなどしていましたから、それなりにお安いんじゃないかなと期待を持ちつつ。。。
すると、正規版かどうかわからないんだけど、どうやらWindows10 Homeで、15,000円〜20,000円くらいで売られています。
ん〜〜〜〜、ちゃんと動くかも分からないのに、20,000円も掛けて動かなかったらと思うと、購入なんかできませんよ。
Windows10 Enterprise評価版がある!
で、色々ネットを徘徊していると、ムムム!
なんと、Windows10 Enterpriseの評価版があるというじゃないですか!
実は、Windows7も2020年1月14日に延長サポートが終了するのですが、多くの企業でWindows10の導入ができていない状況のようで、その導入をサポートするという救済目的で、事前にWindows10 Enterprise版の評価ができるようにこの評価版を用意しているようなんです。
Enterprise版だからと言って、個人が使用できないとはどこにも書いていません。
ということで、早速、このWindows10 Enterprise版を使用して、私のデル ノートPCでちゃんと動くか検証です。
Windows10 Homeを購入するのは、それからです。
Windows10 Enterprise 評価版をダウンロード
まずは、Windows10 Enterprise 評価版をダウンロード(https://www.microsoft.com/ja-jp/evalcenter/)します。

Windows10 Enterprise 評価版サイト
このページで、必要事項を記入してダウンロードすることができます。

Windows10 Enterprise を選択する

評価ファイルタイプ選択

フォーム記入
フォームの記入で会社名は、「フリーランス」としておきました。これで特に問題なく、ダウンロードできています。

プラットフォーム選択
特に、古いパソコンでないかぎり、プロセッサは64ビットに対応しているはずです。
64ビットに対応していない場合は、32ビットを選択しましょう。
言語は、もちろん「日本語」で。
あとは、ダンロードをクリックすると、ISOファイルがダウンロードされます。
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Dell OS Recoveryツールをダウンロード
次に、ダウンロードしたISOイメージファイルから、DVDリカバリイメージディスクを作成しても良いのですが、私はUSBメモリにこのISOイメージを焼き込みリカバリーUSBメモリを作成しました。

Dell OS Recovery Tool
ISOファイルからUSBメモリを作成するには、フリーソフトでも作成できますが、私はデルのコミュニティページにあるDell OS Recoveryツールへのリンクから作成しました。
対象のUSBメモリを選択し、先ほどダウンロードしたWindows10 Enterprise評価版のISOファイルを選択するだけで、リカバリーUSBメモリが作成できとても簡単です。
Dell OS Recoveryツールは、こちらから→2/3 サポートサイトからダウンロードできるDell Windowsリカバリイメージ
インストール前に、SSDに換装して速度アップさせておく
さて、いよいよデル Latitude E6500にWindows10をインストールしていきます。
でも、その前に、10年前のノートPCにWindows10をインストールしても、ものすごく遅いと思うので、ハードディスクをSSDに換装しておきます。私は、余っているSamsugn 256GBを使用しました。
これで、少なからずとも、システムの速度向上には寄与してくれるはずです。
デル Latitude E6500のHDD換装は、とっても簡単です。
スライド挿入タイプなので、ネジを4つ外して、スライドさせれば、簡単にHDDを取り出すことができます。左端側面にHDDが格納されています。
しっかりと挿入して、ネジを元に戻せば完了です。
USBメモリから起動
リカバリーUSBからWindowsのインストーラを起動するために、電源を入れて直ぐに「F12」キーを連打します。

ブートデバイス選択
すると、ブートデバイスの選択が表示されるので、USBメモリーを選択します。
あとは、自動的にインストーラが起動してくれます。
Windows10 Enterpriseのクリーンインストール
環境や言語は、ISOイメージをダウンロードする時に設定しているので、自動的に選択されています。あとは、「次へ」をクリックして行くだけです。

インストーラ起動と言語設定
まずは、インストールするディスクを選択する
私の場合、余っているSSDを使用したため、余計なパーティションやデータが残っていました。このパーティションを全て削除してパーティションを一つだけにし、そこにインストールしていきます。

インストールドライブの選択と余計なパーティション削除

パーティションを削除したとこ
インストールが完了すると、自動的に再起動します。
ここで、注意が必要なのが、そのままにしていると、ブートデバイスの選択をしていないのにまたUSBメモリから起動してしまいます。そして、また最初からインストールが始まってしまいます。
そのため、また「F12」キーを再度連打してブートデバイスを選択します。
今度は、SSDから起動するように選択します。
Cortanaがセットアップのお手伝い
インストールが終わると、「Cortana」が音声でセットアップをお手伝いしてくれます。
いきなり、キーボードの設定とワイヤレスネットワークの設定から始まります。
少なくとも、WiFiアダプターは、無事認識され正常に動作しているようです。ホッ。。。まずは、一つ目クリアです。これから、まだまだ認識しないデバイスが出てくるはずです。
「Cortana」の音声が、ところどころクリックノイズ(プツ、プツ、、、プツ)が気になりますが、ま〜いいでしょう。
無事、ワイヤレスネットワークにも接続できました。

プライバシー設定
プライバシー設定は、全て「いいえ」にしました。これで完了です。
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やった〜〜〜!インストール完了!!

インストール完了
インストールは、思いの外簡単に終わりました。
インストール完了して、10年前のノートPCに最新OSのWindows10の世界が広がっています。
感動の瞬間です!
そして、Windows10の壁紙が、かっこいいので次世代OSという感じ満々です♪
Windows10 Enterprise評価版は、90日間の期間限定になっています。
ちなみに、こちらがシステム情報です。
デルのウェブページ上では、CPUは2.8GHzですが、Windowsのシステム情報では2.4GHzになっています。プロセッサの型番も違うな〜どうしてだろう。ま〜い〜や。
SSDに換装しておいたのが、大正解!!
プライマリストレージを、SSDに換装しておいたため、全体的な動作は全く問題なく、というより結構速い?!って感じです。
とても10年前のノートPCとは思えないほど快適に、機敏に反応してくれます。
Windows8の時のようなWEI(Windows エクスペリエンスインデックス)でパソコンの基本性能を表してくれる機能は、Windows10ではコントロールパネルから実行できないようになってしまいました。
でも、コマンドプロンプトを使用することで、実行可能です。ここでは、その実行方法は紹介しませんが、他の方がわかりやすく紹介していますので、そちらを参考にしてください。
これは、WEI viewerというビューアで表示しました。
プロセッサの性能が7.9とハイスコアをマーク(満点9.9)し、しかも換装したSSDのおかげでストレージの性能も非常に高いですね。
通常、この値は、6〜7あるとま〜ま〜速いんですが、7.8もあります。
メモリが5.5と遅いのは、10年前のPCなので、仕方ないのかな。というか、メモリは2GBしかないので、それが原因だと思います。
グラフィックスは、4.2しかありません。
NVIDIAのグラフィックスカードが搭載されているにも拘らず、この低い値はなんとも納得いきませんね。
もしかしたら、きちんと認識されていないのかもしれません。
体感速度は、かなり速いと言った感じで、砂時計がぐるぐる回ることはもう全くありません。
10年前のノートPCですが、まだまだ現役で使用できますよ。こりゃ。
足りないデバイスドライバのインストール
さて、今度はWindows10で認識されないデバイスのドライバーをインストールします。
意外や意外、ほとんどのデバイスが認識されています!
これは、意外な誤算です。
デバイスマネージャを開くと、認識されていないのは、なんと2つだけです!

認識されないデバイス
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認識されていないデバイス
- Broadcom USH
- 不明なデバイス
この2つですが、残念ながら、前述したように、E6500用のWindows10用のデバイスドライバーはダウンロードできません。
ですが、別のモデルでも同じデバイスを使用しているモデルがあり、「Broadcom USH」として検索すると、デルのページから各モデル用のデバイスドライバがダウンロードできるんです!E6500用はやはりWindows10はサポートされていません。
でも、なんと、Windows8.1のドライバがあるではありませんか!ラッキーこれでなんとかいけないかな♪♪

Broadcom USHドライバ

E6500用Win8.1ドライバ
Broadcom USHドライバは、こちらのデルのページからダウンロード可能です。Broadcom USHドライバ
「不明なデバイス」も同じようにと思いましたが、不明なデバイスなので、なんのデバイスなのか分かりません。ドライバの詳細を開いてPIDやVIDから、リコーのカードリーダだということが分かりました。
さらに色々調べてみると、リコーのR5C833というカードリーダということが判明し、同じようにデルの別のモデル用のドライバが見つかりました。E6500用ではありませんが、これで試してみましょう。

リコーR5C8xxドライバ
ドライバーは、こちらからダウンロードできます。リコーR5C8xxドライバー
結果、ダウンロードしてインストールすると、全て正常に認識されましたよ!

デバイスドライバをインストールした後のデバイスマネージャ
最後に
結局、10年前のPCだからと言って過少評価をしていましたが、蓋を開けてみると、まだまだ現役のパソコンとして使用できることが分かりました。その辺の低価格パソコンよりパフォーマンスはいいかもしれません♪
これで、無事、Windows10で動作することが分かりましたので、あとは、Windows10 HomeかProのライセンスを購入して、再度同じことをすればいいだけです。
でも、ライセンス高いんだよな〜〜〜