オランダと日本の働き方や生活がどのように異なっているのでしょうか。
以前オランダで働いた経験のある当サイト管理人も、オランダの働き方や労働環境にはかなり先進的だと感じた。オランダの働き方や環境がどのように違うのか紹介します。
オランダの税金に関することや生活水準についても参考にしてください。
参考:『オランダの税金は高い!?』 『駐在前の不安を解消!移住経験者が語るオランダの生活水準とは?』
就業時間
オランダでは、日本と同様に9時〜17時などの就業時間であることが多い。各個人の裁量で朝の出社時間や退社時間は異なる。
朝が早い人、遅い人と色々いますが、退社時間に関してはほとんどのオランダ人が17時か17時30までには、退社しており、オフィスは誰もいなくなってしまう。
オランダでは、サービス残業どころか法律で残業をしてはいけないことになっている。自分の責任に置いて、残業をするものもいるが、ほとんどいない。
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アフターファイブ
オランダの夏は、デイライトセービングで時間を1時間進めるために、夜は22時や23時近くまで明るい。アフターファイブにゴルフに出かけたり、サイクリングに行くオランダ人は多い。
特に、オランダ人は自転車好きが多く、夏には30km、50km離れたところからでも、ロードバイクで出社する人がいる程。アフターファイブに趣味などの時間として有効に活用することが可能。
週末
オランダでは、法律により土日は働くことが禁止されてる。観光地ではお土産屋さんやレストランなどは開いているが、届出が必要になるという。届出がない限り土日は働くことができないのだ。
また、平日でも18:00以降は、ほとんどのショップやデパートが閉店しており、日本では当たり前のアフターファイブにお買い物も楽しむことができない。
ただし、週に1回ショッピングデーと称して、21:00までショップやデパートは、オープンしているので、早く仕事を切り上げてショッピングに出かけるものも少なくはない。

休暇
有給休暇と傷病休暇
日本の有給休暇などの制度では、私用による休暇と傷病休暇などを含めた場合が多い。
新入社員では、15日程度の有給休暇しかなく、風邪など引くと夏休みや年末年始の休みなど取れない。会社の夏期休暇が設定されていれば良いが、無い場合には有給休暇の範囲で休みを取得することになる。
一方、ヨーロッパでは、バケーション(休暇=遊び)と傷病休暇が別々に与えられていた。
私がオランダで働いていた時には、その企業ではバケーションは従業員に一律25日程度与えられ、さらに、傷病休暇(Sick Leave)が別に付与されていた。
しかも、Sick Leaveの休暇上限はなかったのだ。
ただし、オランダの国民の休日、いわば祝日は比較的少なく、4月、5月、6月にキリストの復活祭や昇天祭、国王の日などの祝日とクリスマスが休みで、年間7日間のみなのだ。
昼食後の散歩
オランダ人は、昼食後に散歩をする人が多い。かなり距離のある散歩(3km以上)や1km未満のちょっとした散歩をする。彼ら曰く、社内のコミュニケーションや午後の仕事始めにリフレッシュすることが一番の目的らしい。
確かに、昼食後の眠気を散歩でリフレッシュすることにも有効だと思う。私は、この時間に散歩を楽しみながら、
参考:オランダ人との英語の特訓をしていた。足りない時には、イングリッシュセントラルのようなSkypeによる英会話レッスンを使用していた。
最近ではかなりレッスン料が安いことには驚いている。
フルタイムとパートタイム
日本では、男が外で働き一家の収入を得て、女は家庭を守るような風潮があった。今では、日本でも女性の社会進出によって、女性が職場で活躍する機会も増えてきた。
オランダでは、昔から男女平等の意識が強く、男性も女性も働きにでる人は多いようだ。
オランダではフルタイムとパートタイムの差別がない。私も契約した時には、何パーセントの時間を働くのかという項目があり、38時間/週を100%とし自分の働く時間を設定できた。
日本と比べても、パートタイムジョブでも非常に時給が高い。
やはり女性の方がパートタイムで働くことが多いようだが、男女共になにがしかの仕事をしている。
子供の世話
オランダの幼稚園や小学校では、送り迎えが必要で、朝登校時に一緒に学校へ行き、そしてお昼ご飯の時にはお迎えに行き、自宅でご飯を食べ、また午後の授業前までに送りにでなければならない。学校が終わると最後のお迎えだ。
もちろん、パンなどのランチボックスを持たせる人もいるようだが、朝と夕方の送り迎えは必要だ。
夫婦共働きの家庭は多いため、夫婦でこの送り迎えを交代で行っている。子供のお迎えで16時前には会社を退社する人も珍しくはない。
失業した時
オランダで失業してしまった場合、日本と同じように失業保険給付を受けられる。前職の平均給与額の70%の給付を、なんと最大38ヶ月!(3年2ヶ月)もの間給付を受けられる。ただし、日本と同じようにその間職探しを継続し、就職活動の証明をしなければいけない。
まとめ
オランダでの働き方や生活は、極めて先進的だと思う。日本でも同じような働き方ができると、もっと自由で悠々とした仕事ができるのではないかと思う。
男女の差別が少なく、またフルタイムやパートタイムの差別もない。
そんな働き方の改革が日本にも必要ではないだろうか。