アメリカのグリーンカードロトというものをご存知だろうか?
アメリカのグリーンカードが宝くじの如く、抽選で当たる制度だ。なんとも嘘のような話である。
海外で働いてみたい、海外で生活してみたいと思っているけど、居住するためのビザや就労ビザが必要になる。グリーンカードさえあれば、居住も就労も問題無い。そんな時には、グリーンカードロトに申し込んでみてはいかが?
その名の通り、グリーンカードのロト、つまり抽選で当たれば永住権を取得できる制度である。
さらに、なんと当たった人は、その家族も含め一緒にアメリカで生活、就労する事が許されるのである。
正式には、移民ビザ移民多様化(DV)プログラムという。(DVプログラム公式ページ)
日本人であれば、ほとんどの方が申請資格や当たった場合の許可が認められる。
高校を卒業していれば、申請資格が得られるが通信制高校などは、認められない。

いつDVプログラムに参加できるのか?
残念ながら、2018年のプログラムは既に締め切り、抽選結果が出ている。
次回2019年のプログラムは、2017年9月頃に情報が公開される見込みだ。忘れないように、今からカレンダーに書き込んでおこう。
追記(更新):2019年DVプログラム情報
Entry period
Applicants must submit entries for the DV-2019 program electronically at dvlottery.state.gov between noon, Eastern Daylight Time (EDT) (GMT-4), Tuesday, October 3, 2017, and noon, Eastern Standard Time (EST) (GMT-5), Tuesday, November 7, 2017. Do not wait until the last week of the registration period to enter, as heavy demand may result in website delays. No late entries or paper entries will be accepted. The law allows only one entry by or for each person during each registration period. The Department of State uses sophisticated technology to detect multiple entries. Individuals with more than one entry will be disqualified.
引用: Bureau of Consular affairs, US Department of State. https://travel.state.gov/content/dam/visas/Diversity-Visa/DV-Instructions-Translations/DV-2019-Instructions-Translations/Clean_DV-2019_Plain_Language_Instructions_and_FAQs%20.pdf
DVー2019が正式に発表されました。10月3日〜11月7日の1ヶ月のみの受付となっているようです。登録は、dvlottery.state.dv(DVプログラム公式ページ)で登録しなさいとのことですね。
さらに、登録は混雑が予想されるため、出来るだけ早めに登録しなさいとのことです。
登録は、無料。
当選結果は2018年5月1日にDVプログラム公式ページで確認出来ます。
グリーンカードロトに関しては、様々な詐欺があるようで気をつけたいものです。
DVプログラムへの申請期間は、約1ヶ月と比較的短期間なので、忘れて間に合わなかったというケースは避けておきたい。
必要な英語力
抽選には、英語力や職業は全く影響せず、関係ない。
英語の試験などの類も全くない。
コンピューターが無作為に抽選するシステムのため、全ての申請者に対して平等に抽選される。
本当にロトのようである。
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倍率って?
正式に公開されている数字からは、対象国全ての合計で1200万人が申請しており、当選者は約10万人。
約1%弱だ。
でも、宝くじのロトなどに比べると、比べものにならないくらい高い倍率であることは嬉しい。本当に当たるかもしれないと期待しても良い倍率だ。
費用
申請費用は、なんとタダ!とりあえず、申し込みだけでもしておこうと考える人も多いだろう。また、家族複数人でそれぞれ申込みすることも可能だ。
当選後のグリーンカード申請費用は掛かかるが、申請書類の準備や代行サービスで数万円程度が相場のようである。当選後に、その後の申請書類などの説明もあるため、もちろん、自分で準備することも可能だ。
当選したら
当選したら、なんとその家族含めて永住権をゲットすることが可能だ。とりあえず、申し込んでおいて、当選してから本当に永住権を申し込むか決定しも良い。
アメリカ当局は、それを見越して発行許容枠より多い人数を当選させる。
永住権ビザの取得資格について、アメリカ大使館か領事館で面接がある。と言っても、それほど硬くなる必要はなく、ビザ取得についての確認事項など簡単なことを確認されるようである。
永住権ビザ取得後のアメリカの生活
本当にグリーンカードロトに当選して、アメリカに移住する家族は実は少ないのだそうだ。全く英語が話せない人は、いきなり良い仕事は見つからないのも一つの原因。
でも、やはりアメリカでの生活や移住には魅力を感じるもの。上で述べたようにアメリカへ移住できたとしても、英語を話すのもままならないようでは、良い仕事に就くことことも難しい。
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アメリカに移住前に英語の特訓
アメリカへ行く前に英語の特訓をしておくことも考えておきたい。
オンライン英会話は、最近のインターネット普及に伴って非常にレッスン費用も安くなってきた。
イングリッシュセントラルというオンライン英会話は、通常テキストなどの教材を使用するのが一般的だが、動画による教材を使用していることも特徴的だし、プランによっては英会話レッスン回数が無制限なプランもある。それでいて数千円からの利用料金もリーズナブルだ。
英会話は、話す内容や両者の共通点が無いと、話しづらいものだが、動画の内容をトピックスとして扱うので、スムーズな英会話が楽しめる。
アメリカ移住後の現実
グリーンカードロトに当選してアメリカに本当に移住する人は、現実は、既に仕事でアメリカに居住していたり、留学などでアメリカにいる日本人が申し込むことが多いようだ。
アメリカは非常にドライな資本主義の国でもあるので、会社の業績が悪いとすぐレイオフ(解雇)されたり生活が安定しないのはもちろん、日本のような健康保険ではなく、保険に加入していても医療費が桁外れに高いため、医療費による破産も多いようだ。
そんな理由で、家族が日本の生活を捨てて、一念発起しアメリカで生活を始めるのはかなりリスクが高いと言える。
現在、学生か独り身のものがアメリカへの留学、就職を希望する人がこの制度を利用して永住権を手にいれることの方が一般的のようだ。しかし、アメリカの大学費用も桁外れに高いため、十分に考えてアメリカへの留学を考えたい。
脅かすわけではないが、アメリカへの移住はそれほど簡単に決められるものではない。移住した後のことを良く考えて、グリーンカードロトの申請と移住を決定してほしい。
アメリカに移住後に日本に帰国の際には
アメリカに移住後も日本に長期滞在することはもちろん可能だが、アメリカに居住していることの証明など書類を準備する必要があり、非常に面倒くさいようだ。
日本に永住の目的で帰国する場合は、ビザを返却するよう求められるし、毎回面倒な書類を用意する必要もあるので永住権を返却してしまった方が楽である。
まとめ
DVプログラムのロトについて、知らない人はたくさんいる。申請はタダなので、申請だけしておくこともできる。
当選確率も本当の宝くじのように低い確率ではなく、当選に希望が持てるほどの確率であり、アメリカの永住権を手にいれるのは本当に夢ではない。
だが、当選後は、当選後のアメリカへの移住を十分考え、様々なリスクがあることを十分理解して永住権の申請をしてもらいたい。
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