アイデアの立案、問題解決には欠かせない手法がある。ブレインストーミングって聞いたことはあるだろうか?
今回は、ブレインストーミングを紹介しよう。社会人として長い人は、聞いたことがあると思うし、仕事でバリバリ使ってますという人もいるだろう。
このブレインストーミングをうまく使うことで、様々なことに応用できて、仕事をする上で無くてはならないツールになることはまちがいない。
では、さっそくブレインストーミングとは何かを説明しよう。
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ブレインストーミングとは
ある問題で行き詰まった時や提案などを考える上で、チームで、あるいは一人で、批判や否定的な考え無く考えられるアイデアを出し尽くすことだ。
頭の中が嵐が吹き荒れるがごとく、次から次にアイデアを出すことからブレインストーミングと言われる。
この批判無くとは、非現実的なアイデアも構わずテーブルの上に広げて、考えられるもの全てを考慮してみようということだ。
あらゆる可能性を考慮しよう
なんだか、単純な作業だが、あるアイデアを発想しようとするときに威力を発揮する。
ある事を考える上で、人は固定概念や無理を無理として扱ってしまう傾向がある。
これが新しいアイデアの障害となる原因となってしまうのだ。
だから、そんな固定概念や決めつけてかかることはせず、バカバカしいことでも、なんでもアイデアとして扱ってみよう。
ブレインストーミングは、今までの常識や固定概念に捕らわれず、あらゆるアイデアの可能性を考慮することで、そのアイデアから問題を解決する糸口が見つかったり、今までにない斬新なアイデアが生まれることも多いのだ。
複数の選択肢の重要性
では、なぜブレインストーミングなるものを行う必要があるのか、考えてみよう。
僕は、私は、そんなことしなくてもいつも最善の案を発想したり、立案できるという人は、恐らくいない。
また、例えば、選挙で誰に投票しようか考えるとき、この人なら国のために考えてくれて、日本をもっと良くしてくれると期待して選ぶだろうが、結局、何も考えずに当たり障り無い立候補者を選んだりしていないだろうか?
色々いる立候補者の演説や主張を聴いて、色々と悩んだり検討して選んだ方が、確かな立候補者を選ぶとこができる。
そして、選び出すという行為では、たくさんの物や人の中から候補となる選択肢があって、それらを吟味する方がより良いものを選ぶことができるはずだ。
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選択肢が少ないほど、可能性が限られる
人は、自ずとある決まった一つの正解を出そうとする。
多くの物の中から、最初からただ一つの正解を選ぶこと程難しいことはないのでははないだろうか。
なんの目当てもなく彼氏、彼女へのプレゼントを選んだり、優秀なスポーツ選手を選抜したりするときも、たった一つのふさわしい物や人物、事柄をいきなり選ぶ事は難しい。
そこで、できる限りその正解を選ぶためにも、検討を重ねて複数の選択肢を用意しよう。
交渉においては、たった一つの選択肢だけだと視野を狭め、可能性ある合意が限られてしまうことを意味する。
交渉は、この選択肢を相手と一緒に考えて、両者ウィンウィンとなる選択肢を選ぶということだから、この選択肢が交渉の行方を占うと言ってもよいだろう。
だから、尚更たった一つの自分に有利な提案だけど、相手と合意に至る可能性は低くなるか、早く合意を取りつけたいために相手に有利な提案を受け入れてしまいがちだ。
複数の選択肢を用意して、その中から相手と一緒に合意できる案を探す方が、双方利害が一致する契約を交わすことができる可能性が上がるだろう。
ブレインストーミングは、様々なアイデアを、突拍子も無いことでもアイデアを出し尽くし、それらアイデアから建設的に、どのようなことができるのか、どのようにするともっと良いアイデアとなるのか、どんどん現実的なアイデアへと拡張していくことこそがブレインストーミングの本当の目的なのだ。
複数人でブレインストーミング
では、実際にブレインストーミングを行って見よう。
一人で行うよりも、複数の人でブレインストーミングを行う方が効果的だ。
出したアイデアを可能性のある現実的な提案にするために、できるだけ複数の人の観点から建設的な内容の肉付けをするためだ。
ブレインストーミングの方法
では、その方法を説明しよう。
1. すべてのアイデアを書き出す作業
人の意見やアイデアには、ありとあらゆる一切の批判や否定的な意見はしないことがルールだ。
ブレインストーミングを始める前に、きちんとルールを説明しよう。
ある案を立案したり、困り事の解決案を探そうとしているということは、今はまだ考えついていないことを考えようとしているわけだから、どんなに突拍子もないアイデアにも、否定的な反論で新しいアイデアを阻害することはしないようにしよう。
みんな自由に、気さくに、忌憚なく意見を出し合える環境や状況が望ましい。
そして、全てのアイデア、意見を全て書き出して見よう。
たとえ、全く可能性がないことも例外なく書き出すことが重要だ。
ここがポイント! 自由に意見を言い合える仲間や環境が重要
日本人は特に、意見や提案などするときに、相手の顔色をみたり、発言する前に相手がどう思うか考え行動する。
いわゆる、空気を読んで、「こんな発言したら笑われる」、「ダメ出しされる」、「自分の不利になる」、「全く可能性が無いから意味がないだろう」と、あれこれ考え結局発言しないことが多い。
批判的で否定的な意見や思い込みは、斬新的なアイデアや誰も思いもつかなかったアイデアを阻害する原因になる。
新しいアイデアを考え出す障害になってしまう。できる限り、思い付いたらどんどん発表しよう。
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2. 少し規制を緩める
アイデアを出し切ったら、次は、批判や否定的な意見を言わない規制を少し緩め、今度は、ある程度現実的なものの見方で、出したアイデアを見つめ直してみよう。
ここでも、基本的には否定的な意見や反論は厳禁だが、より建設的に、こうしたらどうだろう?このようにした方が、より現実的になるよ、などそのアイデアを発展させていこう。
こうすることで、突拍子もないアイデアが、より現実に近い、しかも実現の可能性のある物へと変化していく。
この段階で誰も気が付かなかったことやアイデア、問題を解決する糸口がが生まれたりすることがあるのだ。
そして、現実的なアイデアとして、どんどんアイデアを拡張し、より現実に即した提案や何をしたら良いのかなどを肉付けして行こう。
3. 絞り込み
絞り込む上では、たった一つの物を選定するのではなく、複数の選択肢として残しておこう。
残ったアイデアが、いままで考え付きもしなかったアイデアであれば、ブレインストーミングの効果があったと言えるだろう。
ブレインストーミングで出した提案を交渉の席で、相手と一緒に、自分の利益と相手の利益が双方保たれるウィンウィンの合意ができるよう交渉していこう。
常に、自分の利益だけではなく、相手の利益を考えるようにして見よう。相手は、自分の利益を考えてくれている、理解してくれていると思うようになると、こちらの意見にも耳を貸すようになるものだ。
そうする事で、一緒に提案を絞り込む事で、両者納得できる合意になる可能性が高くなるだろう。
まとめ
どうだろうか、ブレインストーミングは、実現の可能性のないアイデアも、複数人で現実的なアイデアとなるように建設的な議論をする場なのだ。
それにより、今まで考え付かなかったことや、斬新なアイデアを生み出すとこが可能なのだ。
あなたも、仕事では、ブレインストーミングを活用してみてはいかがだろうか?
参考図書
今回紹介したブレインストーミングはについては、下記図書を参考としている。この書籍で詳しく述べられている。
様々な場面の交渉で役立つ交渉に必要な考え方、立ち振る舞い、交渉スキルが事細かに書かれている。当サイトの管理人が大好きな一冊だ。是非、皆さんにも読んでみて欲しい。