帰国子女で英語はネイティブに近いバイリンガル、
仕事はテキパキとこなし、
ITグループでパソコンのセットアップや
営業グループでは売り上げをグラフにして部長に提出、あるときは外国人社長秘書、
外資系自動車メーカーでバリバリキャリアウーマンをやってきた私の妻は、長男の出産と同時に仕事を辞めました。
それから14年あまりが過ぎ、こども達も大きくなり、新たに就職に就きたいと思い始めたのは、40歳を過ぎていました。
それが、再就職の地獄の日々の始まりでした。
女性の社会進出
アベノミクスの金融緩和による株高、
それに伴う実質賃金の上昇、
そして一億総活躍による女性が活躍する社会という、
男性と同じように女性が活躍できる社会になる。。。
安倍首相の掲げる社会ですが、現実はそう甘くはないですよ。
経済は思ったようには伸びないし、女性の社会進出、活躍って言っても現実は変わってませんね。
私の妻は、10社を超える就職、転職サイトに登録しても一向に正社員の職は見つかりません。
私の妻のように昔バリバリ外資系企業で働いていても、現実は40代では直ぐには正社員の職は中々見つかりません。
40代女性の再就職事情が今やばい状況になっています。
応募資格がどれも年齢が35歳以下などと、雇用対策法に違反している求人情報が溢れかえっています。
雇用対策法
第十条 事業主は、労働者がその有する能力を有効に発揮するために必要であると認められるときとして厚生労働省令で定めるときは、労働者の募集及び採用について、厚生労働省令で定めるところにより、その年齢にかかわりなく均等な機会を与えなければならない。出典:雇用対策法 第一章第10条 http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S41/S41HO132.html
法律では、つまり「労働者に対して、労働者の募集や採用について、年齢に関係なく均等な機会を与えなければいけない」とあります。
なのに、社会では、年齢制限を設けています。
若い人が欲しいのはわかりますが、募集段階で年齢制限を設けるのはいかがなものかと思いますよね。
国の政策で女性が活躍できる社会を目指しているのに、一方で現実の社会ではその逆を行っています。
女性を採用するにしても若い人ですね。
ま〜私が社長でも若くて綺麗な?女性で、仕事が出来れば、それに越したことはありません。
就職サイトでは法に触れないようなフレーズで「求める人材:20代、30代活躍中」などと記載されていて、あたかも20代、30代限定のような求人募集になっています。
って言うか、採用する側は限定したいんですよね。
40代以上は応募して来ないようにこのような広告でフィルタリングしているんです。
いずれにせよ、経営が落ち込んだ時に即切ることができる派遣社員やパートの案件しかなく、正社員の案件には中々巡り会うことができません。
40代女性で再就職し正社員になれるか?
では、40代で正社員にはなれるのか?答えは、Yesです。出来ます。
というか、できました。
40代で、しかも正社員です。
「でも、昔はバリバリのキャリアウーマンで、英語もペラペラなんでしょ?」と思われるかもしれませんが、就職したのは全くの畑違いで英語なんか全く使わない職場、病院の総務課です。
妻でなくとも、誰でもその職に就職できた可能性はあったんです。
では、私の妻のように40代女性で正社員になるためには、どうしたら良いでしょうか?
就職や転職をする上で大切なこと
知り合いとのネットワークを大切にする
転職や再就職でもっとも重要な点は、知り合いとのネットワークです。
採用する側も全く知らない人を採用するよりも、やはり従業員の知り合いでその人のスキルや能力をある程度把握できることの方が何倍も安全で確かな人を採用することができるからです。
実際には、なかなかそんな人材は見つからず、結局は転職エージェントなどを介して人材を探すのが主流になっています。
だから、色々な人との交流やもっと自分を業界で売り込んでおくことが将来の転職活動に役立つことになるんです。
企業の調査や業界研究を怠らない
特に、女性が子育てを終え40代になってから再就職をすることが多いですが、10年のブランクは非常に大きく色々なことが目覚ましいくらいに変化しています。
転職や再就職を希望するならその業界で今何が起こっているのか、その企業の調査などをしっかり研究しておくことをおすすめします。
自分をよく魅せるための努力、スキルを磨く
自分をよく魅せるための努力やスキルとは、自分の売り込みや自己PRで淡々と自分史を述べていただけではダメでなんです。
例えば、私の妻は手書きで書いた履歴書を、直接封筒で再就職を希望する企業に送っていました。
もちろん、面接で落とされることの方が多かったのですが、面接では印象がよかったと言っていました。結局、採用が決まるまで3〜4ヶ月掛かった訳ですが、こう言った努力で正社員を勝ち取ったのだと思いました。
自分をよく魅せるための努力とは、口が上手いとか、これまでの経歴とかじゃなくて、手書きの履歴書を封筒で直接送ると言ったような泥臭いこともできる能力だと思います。
40代という年齢は不利ではなく、逆に有利に変える思考力
40代という年齢だけで、自分はもう就職できない、やはり若い人には勝てないというネガティブな思考になりがちです。
でも、40代という年齢が逆に有利になることだってあります。
それは、今まで生きてきた経験や知性、人とのコミュニケーションや若い人をまとめる力だったりします。
若い人よりも経験においては絶対的に有利で、それは若い人が超えたくても超えられない事実なんです。仕事の経験もそうですが、様々な場面に於ける適切な対応や問題を解決するための人生経験ですね。そういうものは若い人よりも圧倒的に絶対的に有利なわけです。
仕事の実務に於ける経験よりもこう言ったコミュニケーション能力は、ビジネスで重要な要素を占めています。多くの企業で社内トレーニングを実施しているのはこのためです。
コミュニケーション能力は特に経験してきた人生に比例するところが大きいんです。
だから、40代だから就職や再就職、転職は無理だということはなく、逆に若い人よりも有利な点があることを覚えておいてください。若い人は年齢が若いことと需要が多いということくらいしか有利な点はありません。
40代の女性は特に需要という意味では少ないかもしれませんが、こういった有利な点を活かせば、必ず正社員でも見つかるはずです。
諦めないこと
そして、40代の再就職や転職でもっとも重要な点は、「諦めない」ことです。
諦めてしまえばそこで終わりですし、必ず自分にあった職が見つかると信じて続けることが大事です。
一人だとどうしても不安になる
一人で再就職や転職活動を続けていると、どうしても、本当に正社員で雇ってくれるところなんてあるんだろうか?面接に落ち続けてどんどん自暴自棄になって不安になってしまいます。
これは、年齢によらず若い人でも40代でも同様に、どうしても不安になるものなんです。
一人でいると、どうしても悪い方にしか考えない、次もダメならどうしよう、やっぱりダメだった。。。
と、どんどん落ち込んでしまいます。
転職エージェントは必須
そこで、転職や再就職には、プロを味方につけることが成功の鍵になります。
彼らは、面接に於ける細かなアドバイスや書類作成時の注意点まで、実に細かく指摘してきます。一人で不安になることなんてないんです。
子供がいて夕方17:00までで帰宅できる会社はありますか?
ブランクがあるけど大丈夫でしょうか?
など、再就職する時に会社には直接聞きづらいこともエージェントになら確認することもできるし、その適切な答え方だって教えてくれます。
その希望にあった会社があれば、優先して紹介してくれることだってあります。
エージェントが超重要
転職や再就職のエージェントはたくさんあるけど、男性だけのものではありません。女性の転職も手がけています。
クライアント企業が多くその企業とのパイプが太い「リクルーティングアドバイザ」という人がいるのが重要なんです。
女性のための女性コンサルタントによる人材紹介サービス【WomanWill(ウーマンウィル)】。ウーマンウィルは、マイナビエージェントが運営する女性のための女性コンサルタントによる人材紹介サービスです。
女性アドバイザが転職先企業の情報や書類作成、面接対策に至るまで細かくアドバイスしてくれるため女性でも気軽に相談できます。
企業側が欲しい人材や欲しい人材の性格や特徴など分かっているので、そりゃ適切なアドバイスができますよね。
その情報を「知っている」だけで、他の人よりも優位な立場で転職、再就職活動ができるってことなんだと思います。
明るく振る舞うことの大切さ
40代で転職活動や再就職活動していると、どうして時間が掛かってしまうことが多いものです。
そんな状況が長く続くとどうして落ち込んでしまい、面接の時に表情が暗くなったりします。
覇気を失った状態では、どうしても採用する側からすると元気がない、周りとの協調性に難がありそうと思われてしまいます。
常に明るく振る舞うことが面接では一番大切なことです。
正社員になるための方法
正社員になると、パートや派遣と違い、雇用契約も条件も違います。
一番大きく異なるのは、退職金や厚生年金ですよね。
最近は、パートやアルバイトでも、一定の月収や企業規模によって厚生年金に加入するという議論が進んでいるようです。ならば、やはり、きちんと正社員になってきたいものです。
なりふり構わず、正社員になるための方法を考えてみました。
正社員になる方法〜その1〜
求人が多い職種に応募する。
例えば、近年、介護業界では人手不足で売り手市場になっています。年齢は問わずとにかく人手不足に喘いでいます。
更に、人手不足から基本給が10〜20%もの基本給がアップしているので、介護業界に興味ある方は狙い目ではないでしょうか?
これから、どんどん介護は必要になる時代なので、介護業界の給与体型もどんどん改善されていくと思われます。
正社員になる方法〜その2〜
派遣やパートから正社員への登用をしてもらう。
これは、採用する側は、一般公募だとどれだけのスキルを持っているか、正社員として採用するだけの能力があるか判断できないので、パートや派遣社員で雇用する事例が多いんです。
派遣法が改正されて、企業に直接雇用、正社員として雇用してもらうよう申請することができるようになりました。
ただ、企業はその気になれば、3年毎に人さえ入れ替えれば、無期限に同様の仕事を派遣に任せることができてしまう法律でもあるんです。
とは言え、自分のスキルや能力を認めてもらえば、正社員として採用してもらう可能性はあります。
新しく正社員を雇用するなら、それまで働いてきた派遣契約の人の方が断然お得な訳です。
正社員になる方法〜その3〜
これは、方法ではないかもしれませんが、
大卒後に就職した企業を絶対辞めない。
結婚しても、子供ができても、何が何でも辞めない。
子育てを理由に一度退職して前線を退いてしまうと、40代でなくとも再就職は一気に難しくなります。
企業は、正当な理由がない限り、一度雇用した従業員を会社の都合で解雇することができないので、肩を叩かれても、絶対辞めないことです。
会社都合の肩たたきは、退職勧奨というもので辞めてほしいという会社の意向であって命令や義務などではないので、何が何でも辞めないという方法もあります。
ただ、社内の居心地や周りの対応や、場合によっては会社が人事異動などで嫌がらせをしてくることも考えられますね。
でも、一度正社員になったのなら、辞めないというのが一番リスクが低く、将来の子供の教育費などで家計を圧迫することに対してもリスクヘッジになります。
転職エージェントは、何社登録するのがいいのか?
転職エージェントは、あまりにも登録してしまうと、その後のフォローアップが大変になるので、最大でも3社程度が良いと思います。
おすすめの転職エージェントをご紹介します。
あっ、転職サイトではなく、「転職エージェント」がいいと思います。理由は、転職サイトの登録では女性の転職に付いての様々なサポートをしてくれない、求人情報だけを紹介してくれるだけなので、必ず「転職エージェント」に登録することをおすすめします。
おすすめエージェント
マイナビエージェント
マイナビエージェントは、女性のための女性コンサルタントによる人材紹介サービス【WomanWill(ウーマンウィル)】
女性にしか分からないキャリアや転職の悩みに答えています。
就職先の仕事・待遇・人間関係を知ることが出来る人材紹介だからこそ、
成功する女性の転職。登録無料で女性のキャリアアップ支援をおこないます。
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求人数にも強みがあり、未経験求人も多数。転職サポートには、各業界の転職エキスパートがコンシェルジュ。 未経験な業界に飛び込んで見たい人は、ワークポートに相談して見たい。
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DODAエージェントは、あなたを客観的強みと弱みをに分析して、転職を成功へと導いてくる。書類の書き方まで懇切丁寧にサポートしてくれる至れり尽くせり。
豊富な経験から不安な面接での対応をアドバイスしてくれる。
最後に
女性は、結婚後に妊娠、子育てと、仕事との両立ができない時期があり、どうしても仕事を辞める必要がある場合がありますよね。
でも、一度、退職してしまうと特に40代になって再就職をするということは、難しい現状のようです。
子供が大きくなり教育費がかさむ頃に40代になっている人が多いので、その時にもう一度働こうと思っても本当に大変です。旦那がリストラされる可能性があるのもこの時期が多いですし。
自分のお給料が上がらない中で、妻の収入は非常にありがたい収入です。
妻にも働いてもらうためにも、家事は今以上にもっと協力していく必要があり、妻には料理、洗濯、掃除をこれから教えてもらうつもりです。
家事は女性だけの仕事ではなく、結婚していれば夫婦で行うものであり、またこれからは家事を気にすることなく、女性もどんどん社会に進出してもらいたいものです。
40代の女性で正社員を目指されている方に参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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